本当に欲しいものが何かという問いに答えるために、本当に欲しいものを考えてきた結果、もしそれが「欲しいものがない」という答えだったら救われなくないか。誰かに話すために欲しいものを設定して、誰かを動かすために自信満々に話して、どこかに躊躇を感じている自分が、そんなんじゃダメだよという。
ないことにもあることにも自信を持って言えるようになるのはいつの日になるだろう。
気がついたら遠くに言ってしまった人たちに、今更待ってもらってもしょうがない。もうそこには届かない。今更行くくらいならもっと遠くへ生きたい。「今更」「今更」という言葉がまた僕を囲んで、今更どこにも行けないのさ。
早く早く早くと迫り立てる誰かがいて、考えには自分も同意しているのだけど、それに応えられない。もっと応えたいと願って、でもそんなこと何年前からいっていた?
それこそ、でもね、もっと先を見てみたいんだ。ずっとダメだったけど、まだ先を見てみたいんだ。一歩でも進んで、それを見てみたい。全てダメになるとしても。