Life is 迎撃

ポエムブログです。

あなたに潜むモンスター

いつだって欲しいものがたくさんあって、いつだって願い続けているのだ。

自分の意に沿わないものは排除したいし、自分の気に入ったものは隣においておきたい。もちろんときどき見たいだけのものもあるし、どっぷり浸かっていたいものもある。欲求がいつもあふれ出していて、救いようがないのだ。

辛いと叫び、助けてほしいと懇願し、どうにかしてくれると期待し、ときにはどうにかしてやると意気込む。

願ったものは手に入らない、しかし願い続けることはできる。もしかしたら明日には10年若返っているかもしれない。しかし僕らは知っているはずなのだ。そんな奇跡は起こるはずがない。

期待できる奇跡と期待できない奇跡が存在していて、期待できない奇跡は存在していることそのものが害悪のようにさえ感じる。しかし精神は誤認識する。それがないと生きていけないから。

存在意義を確定させることは不可能だ。存在意義を信じ込むことは可能だ。

存在意義に頼って生きていたいと願う俺は、「ある日、自分が存在意義に覚醒する」という奇跡があると期待してしまう。それが自分を追い込んでいく。そんなイベントは、受動的に過ぎる。現段階で確定させることが不可能だと感じているのに、期待しているのだ。存在意義に覚醒することを期待しているのだ。誰がそれを答えだと保証してくれるのだろう。そんな保障に納得できるだろうか。できるはずがない。

そろそろ手を伸ばそうと思う。手にあるものを捨てて。死んでしまうことも覚悟して。