とてつもなく大きな山があって、今は麓にしかいないから、全体像がみえなくて、ぶっちゃけそれが山かどうかも分からない。山に登ることは決めたけれども、その山が本当に登るべき山なのか分からなくて、登るべき山に登らないといけないとプレッシャーを感じで、登る前から体力を削られていて。
いつも君に会いたいと思って、幻影を追う僕は、山に登れば全部が見えるんじゃないかと期待をしている。だからどんなに体力が削られても、いつも山のことを考えている。
辛くなるとすぐ思う。楽しくなるとすぐ思う。何かの延長線上にそれは確かにいて、僕を引っ張ってくれて、僕を苦しめていて、最後に何かになるだろうか。
置いてけぼりだと思うことが多くて、誰かの幸せを素直に願えなくて、だけど前に進まないともっと差は開くばかりで、どんなに「もう遅い」が強くなっても、もっと遅くなってはいけないんだ。可能性があるかどうかは分からなくても、前に進まない限りは状況はもっと悪くなるばかりだから、僕は明確な看板を掲げて、止まりそうな足取りを止めないようにしている。
看板を掲げていても文字は鮮明じゃなくて、先を見たくてもビジョンはぼやけていて、それでも登ることに決めたんだよ。
もっと引っ張ってくれよ。こんなものじゃないんだ。